梶田隆章教授を歓迎する懇親会は2015.12.21(月),台北福華ホテル3階の冬梅庁にて行われました。以下は当日の写真と挨拶録音記録です。
頼会長:
皆様こんにちは。梶田先生、ようこそ台湾へ。今日は大切な校友のご光臨のため、中央研究院から、台湾大学からのものを含め、台湾校友会の代表的理監事と幹事が喜んで集まりました。まず、台湾校友会会長として、挨拶の言葉を述べさせていただきます。
梶田先生がノーベル賞審査結果発表前に既に台湾大学、中央研究院と師範大学と計画をかけて、御訪台を予定しておられました。ノーベル賞の審査結果発表後、先生が立派な業績でノーベル賞ご受賞なされまして、元々は忙しい日程が、忙しさは十倍以上になって、時間は非常に貴重となっておられました。それにもかかわらず、依然として台湾にいらっしゃるとアレンジしたこのスケジュールを守り、万難を排して、お越しいただきました。ことに、お忙しい中にもかかわらず、われわれ台湾校友のために、お時間を割いていただきました。梶田先生にお目にかかれまして、誠に嬉しく存じます。ここに、台湾校友会の全員を代表いたしまして、梶田先生のノーベル物理学賞受賞の祝い、尊敬及び台湾校友の心よりの歓迎の意を表します。
われわれ校友会のメンバーは東大卒を以て、各領域において尽力して、ほとんど良い業績を挙げて立派な人物であるといわれております。梶田先生の御受賞によって、われわれの誇り、プライドは倍増します(全員笑い…)。本当に先生に感謝いたしております。先生の御受賞に、どういう記念品、祝いの品を贈呈して良いか、どういう表現で我々の気持ちを表すことができるのかと、いろいろ考えていたところ、「東大之星」という文字が頭に浮かびました。それを先生に送った記念品の台の上に刻みました。普通なら、「東大の『光』」といいますが、『星』を考え出したのは、はてしない宇宙の中、測り知れない距離から、ぴかぴかと素晴しく輝くのは「星」であるということからです(全員拍手…)。
時間の関係で、話を短くさせていただきます。改めて心より台湾校友全員を代表いたして、梶田先生に祝いと歓迎の意を申しあげ、先生の多大なる貢献に敬意を申しあげますとともに、今回の台湾御滞在が実り多い、益々の御成功、御健勝を祈って、また在席の皆様の益々の御健康とご清栄を祈って、私の簡単の挨拶とさせていただきます。
梶田先生:
この度、受賞が決まって、早々に台湾校友会の方々から、頼会長のお名前で、メッセージをお送りいただきまして、さらに記念物をお送りいただきまして、どうもありがとうございました。台湾からの皆様の気持ちが本当に嬉しかったです。それで、今日は、本当は、私が御礼いたすためにここにまいりました。本当に御礼をいたしたいという気持ちがいっぱいで、皆様に感謝したいと思います。どうもありがとうございました。
陳鏡潭常務理事:
ただ今ご紹介にあずかりました陳でございます。梶田先生、ノーベル賞御受賞、おめでとうございます。
ニュートリノの重量や振動のご発見、「宇宙の成り立ちや物質の起源を解明する」糸口を見つけられた、ノーベル賞のご功績に感動致しました。又、ニュートリノの振動が「難病の原因究明、心霊現象の解明に役立つ」と云うメディアの解説をみて、びっくり致しました。難病特効薬開発に連がる大きな一歩、「心霊現象の解明」は宗教の原点に迫る天地創成に関する究極的な課題です。
先生は56才で、ノーベル賞受賞者としてはとてもお若いですし、同じ研究室から小柴先生と梶田先生と連続してノーベル賞ご受賞は、全く胸のすくような快挙です。又、KAGRAプロジェクトからお祭りの「神楽」を連想して面白かったです。KAGRAによる重力波観測プロジェクトがいち早く実を結び、二度目のノーベル賞を受賞されることをお祈り致します。
なお、突然ですが、梶田先生の小さい頃の憧れは「お茶の水博士」というのをメディアの記事で拝見いたしました。出し抜けで失礼なことですが、さる日台企業協力の会合で台北市日本工商会の山本事務局長に「陳博士はお茶の水博士そっくり」と云われ、同席の諸氏が賛同したのを思い出して、恐縮いたしております(全員笑い…)。
呉順昭常務監事(乾杯音頭):
梶田教授のノーベル物理学賞受賞のお祝いと御訪台を歓迎するために、乾杯!